【コメント・解説】

 

 私がリウマチ治療に一つの解答を見つけ出した症例です。ですから思い入れも半端なものではありません。
 Steinbrockerのクラス分類では、classⅠ~Ⅱに留まり、身体障害度の評価mHAQ(0~3点評価)で初期には、1.675だったのが、現在は0.3~0.4程度で推移しています。
 初めて診せて戴いた時は、指、手首、肘の関節が腫れ、肩、首も痛みのために動かせませんでした。大量の痛み止めを飲んでも効果が乏しく、座薬を入れてなんとか少し眠れる状態でした。痛みと睡眠不足で憔悴し切っていました。私もあまりに気の毒で、帰宅してからも、休日も、家族との時間も研究にあて、古今東西の大量の文献を読み漁り、諸先輩方に嫌がられながらもしつこく教えを乞い、少しでも有効な手立ては無いかと、寝食を忘れ毎日探し続けました。寝ても覚めても考え続けました。
 その甲斐あってか、どんどん効果が上がり、日常生活にも支障の無いレベルになっていきました。座薬も痛み止めも無しで眠れるようになり、動かせなかった肩が上がり、首が動き、トイレも楽になり、ネクタイが締められるようになり、大好きな釣りにも行けるようになりました。我が目を疑う様な素晴らしい成果が上がりました。関節の変形もほとんど進んでいません。笑顔が増えていく患者さんを我が事の様に喜びました。
 しかし、今は後悔をしています。どんどん軽快し、普通と変わらない状態に近づいて来た時、患者さんに楽になって来たから回数を減らしたい、と言われました。症状が楽になる事と病気が治る事は違う事、治し切ってしまわなければ、ぶり返す事もある事、自信のある最低限の治療間隔を提示している事、もう少しで回数を減らせる事を説明しました。しかし、患者さんは聞き入れてくれませんでした。私は承諾しました。その結果が今の状態です。その後、十分な成果は上がらず、ダラダラと何年も同じ状態が続いています。コメントを見ても、当初の普通の事が出来る喜び、良くなっていくカラダに感謝する気持ちは薄れ、忘れてしまったようです。現在も普通よりずっと軽い状態で、素人が見てもリウマチとは解らないでしょう。手首と肘がわずかに腫れ、完全に曲げ伸ばしが出来ない位で、無理をしなければ痛くないのです。全ては私の弱さ、未熟さが招いた事です。何故、突き放す優しさを持てなかったのか。「そんなん診られへんからもう来んといて」と。私は、折角の素晴らしい成果と幸福な患者さんとの関係を、強硬に主張する事で途中で手放す事を恐れたのです。しかし、私たちは終わった訳ではありません。互いの信頼が完全に無くなった訳では無い筈です。患者さんはまだ通ってくれているのですから。今となっては心が変わるのを待つしかありません。気長に。

杏 総合治療所

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