あぐらがかけない(プチ講義1)

 私は専門学校の教員であり、当治療所では研修生を指導しています。前回の「あぐらがかけない」患者さんについて、質問があったので追記してみます。

 医療関係者向きですので、一般の方はスルーして下さい。

 前回、腰痛、肩痛、膝痛などの運動器系の症状は、「目に見えるので解りやすく、治療が易しい」と書きました。

 

 それは、どうしてかというと、「現象を観察→仮説→実験→検証」という作業がしやすいからです。

  現象を観察し、法則性を見出し、仮説を立てます。そして、その仮説が正しい事を確認する実験方法を考案します。そして、実験(つまり治療)して、結果が予想通りであれば、仮説は一定の信頼性を持つでしょう。

 治療、診断、評価とは、本来こういうモノです。ただ、知識を覚えてそれを実行するモノではありません。それでは、知らない、診たことがない、経験のない、本に書いてない、習っていないなどの症状に対応出来ません。

 このように書くとなんだか難しく感じますが、要は小学校の理科の実験と同じレベルです。

 

 具体的には、「『あぐらがかけない』のは何故か?」と考えます。鍼灸師なら解剖学と経筋で考えると良いでしょう。柔整師ならば、運動学で考えれば良いです。

 

 さて、何が考えられますか?

 「あぐら」と言う肢位は、股関節は【屈曲・外転・外旋】ですね。それが「出来ない」と言うことはどういう事ですか?どういう事が考えられますか?もちろん沢山のことが考えられます。筋、骨、靱帯、関節と順番に整理して考えられることを全て思い描いて下さい。

 それが出来たら、次にそれを支持する所見を考えてみて下さい。例えば、【屈曲・外転・外旋】筋群の拮抗筋、つまり、【伸展・内転・内旋】筋群が何らかの理由で短縮、または緊張していたらどうでしょう?あぐらをかこうとしたら患者さんは何と訴えるでしょう?そしてどんなテストが陽性になり、どんな所見がみられるでしょう?どうすれば証明出来ますか?

 関節包や靱帯の拘縮なら?関節強直なら?などなど…全て考えて下さい。

杏 総合治療所

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