不妊治療を始める前に。vol.3

 『不妊治療を始める前に。vol.1』の続きです。速報で触れた新聞記事のデータについて書いてみました。

「旺盛な『体力=生命力』が無ければ妊娠しにくくなる」

 

 「妊娠しない人」②未発達③老化(疲弊)からの考察でした。では、実際に女性のカラダは、標準的には、どのような変遷をたどるのでしょうか。東洋医学の知見を紹介します。

7の倍数

 『女性は”7”の倍数でカラダが変わる』

 

 養命酒のCMですっかり有名になりました。約2000年前の中国で編纂された、東洋医学のバイブルと言っても良い黄帝内経(こうていだいけい)「素問(そもん)」上古天真論篇に記載されています。

 ここでは、女性は”7”の倍数でカラダが変わり、7歳で人間としての機能が一通り揃い、14歳で女性としての機能が整い妊娠が可能となり、49歳(7×7)で閉経を迎え、子供が産めなくなると記されています。

 

 ここで注目したいのは、女性の生命力は「28歳でピークを迎える」とされている事です。

 

 産経新聞の記事で紹介した、日本産科婦人科学会の23年のデータの引用で、

 「体外受精による出産は、30代に入ると確率が下がり始め、36才頃から加速。20代の20%台に対し、36歳は16.1%、40歳は8.1%と激減していた。」

 がありました。

 

 28歳でピークを迎えるのですから、30代に入ると確率は下がり始めます。そして、カラダが変わる35歳を節目として確率低下が加速するでしょう。

 体外受精という直接的で、他の因子が入り込みにくい手法と、このような一致をみて、古代の人々の観察力に驚愕せざるを得ません。

 

 このような事は、膨大な数の観察で果たして可能なのでしょうか?可能にするにはどれほどの例数が必要なのでしょう?

 初潮の標準を規定するのは易しいでしょう。閉経も様々な因子が影響してばらつきがあるものの、それほど多くの例数は要らないでしょう。しかし、ピークの28歳を規定するのは、かなり難易度が高いと思われます。初潮、閉経の様に目に見えにくいからです。

 まず、指標を何にするか?今のような検査があった訳でも無いので、やはり妊娠数と出産数を基準にしたと思われます。そして、データを分析して結論したのかも知れません。

 しかし、これは『理論的には可能』と言うだけです。実際は様々なデータの偏りを飲み込むだけの膨大な例数が必要です。そして綿密な実験デザインが必要です。統計学的知識も必要です。そして、何よりこのような統計は、現代でも大規模なものとなり、国家規模は大げさでも、少なくとも戸籍管理のようなシステムは必要と思われます。また、専門では無いので自信はありませんが、計画を長期にわたって継続・遂行・管理する機関も必要そうです。

 果たしてそれが最低でも2000年前にあったのか?いや、もしかしたら、現代と違い、非人道的実験研究が行われ、このような知識の集積を可能にしたのかも知れません。

 浅学にしてそのような事は知りませんが、ぜひ専門家に研究して戴きたいものです。

 

 このような事を考えると、様々な疑問が生じ、心躍り、眠るのも惜しくなり、東洋医学の古典を読み耽ります。東洋医学には忘れられた優れた『知恵』が随所に眠っており、知的欲求を刺激されます。大規模な施設も潤沢な資金も無い一介の臨床家が、誰も知らない新しい治療を生み出す事が不可能ではないのです。

 ある医師は、このような東洋医学の知見を指して『宝の山』と言いました。あまり知られていない事ですが、現代医薬には、漢方薬を分析して生まれた薬も少なくありません。

 昭和43年生まれで、曲がりなりにも、まっとうな現代の科学教育を受け、他人より理屈っぽい性分の私が、『東洋医学』に惹かれ続ける理由でもあります。

 

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コメント: 2
  • #1

    性病の悩み (土曜日, 01 2月 2014 22:28)

    こんにちは、いつも読ませていただいています。
    ありがとうございます。

  • #2

    an-sogo1 (日曜日, 02 2月 2014 11:02)

    コメント有り難うございます。

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