茫然自失。

 A君(2歳)が言うことを聞かないので、いつも治療後に子供達にあげるシールをあげませんでした。

 

 「これはお利口さんにしかあげられない!今日、Aはお利口じゃなかったからな!今度お利口だったらあげる。」とぱっと席を立ったあと、こっそり覗いてみたら泣きはしないものの茫然自失。

 そりゃ、いつも「Aはお利口だな!シール2枚やるぞ!」だったのにいきなりゼロ。

 胸が痛い…。

 

 それで、先日来院、治療後に迂闊にもシールあげるの忘れちゃったんです。

 

 言い訳すると、その前夜、Aが「箸を鼻に刺した」と連絡が入っていました。

 出先で写メも見れないし、「入り口近くに傷があって腫れているから大丈夫だと思う。明日連れて行きます。」とお母さんから連絡があったものの、すぐに救急、それも耳鼻科のあるところへ、と指示しました。

 

 鼻や咽は頭蓋骨との境界が薄い上に、2歳児ではまだ骨が柔らかく簡単に貫通します。

 「鼻の入り口に傷がある」という「証拠」に安心してしまい、「その奥にも傷があるかも知れない」という推論をさせなくしてしまうのが最も怖いことです。私たち医療従事者でも最も陥りやすい誤診パターンです。

 私は、「徳川埋蔵金の法則」と言って誤診の一つのパターンとして研修生達に戒めています。

 

 幸いなことに救急では鼻鏡で中も確認してくれ、傷は無かったそうです。

 そんなことがあっての来院確認後で、ホッとして忘れちゃったんです。

 

 控え室に戻ったら、研修生H君が「所長、A君にシールは…」そっとドアを開けて聞いてきました。

 「あ!忘れてた!しまったあ!」と振り返ると、20センチほどのドアの隙間から、H君が覗いていて、その足下からおずおずと不安そうに覗く小さなA君。

 その様子があまりに可愛くて、胸がきゅってなりました。

 

 「ごめんごめん。先生が悪かった。許してな。ちゃんと2枚やるぞ!ウルトラマンあるぞ!リラックマスタンプだって押してやる!」

 超嬉しそうなA。可愛いなー。ごめんな…。

杏 総合治療所

〒534-0021

大阪市都島区都島本通2-11-8アベニール1F

TEL/FAX:06-6925-2323

 

 ※来院前には必ず、

【施術をお断りする場合】

をご覧下さい。

  お互いに時間と費用の無駄を避けましょう。

医療関連ニュース解説・評論、治療所の日常など

小児鍼の説明など

治療の体験談、感想など

研修制度利用者の感想など

サイト内検索 杏索an's search

お知らせ

ホーム
ホーム

このHPは、杏 総合治療所に通院中の患者さん、これから来院される方の為の参考ページです。

不特定多数の方を対象としておりません。

そのため、必要情報が無いというお問い合わせには対応しかねますのでご了承ください。