東洋医学にはエビデンスが無い(笑)。

 と、恥ずかしげも無く断言しちゃう人をたまに見かけます。

 一般の方が聞きかじりで言っているなら、苦笑するだけで済みますが、当事者の鍼灸師が言ってたりするので呆れます。

 『東洋医学』も分かっていないし、『エビデンス』も理解していない、という意味で二重に困ってしまいます。

 友人や教え子でなければ、面倒なので大抵相手にしないのですが、気の毒な気もします。

 何故なら、本人も勉強不足なら、周囲にもちゃんと勉強している人が居ないか、わざわざ忠告してくれる師や先輩が居ない、と言う事ですから。

 教え子でも友人でも無い人に、「社会の窓開いてるよ」とわざわざ指摘してあげるような煩わしさがあり、面倒なんですが、患者さんたちが誤解しても困るし、迷惑なので少し書いてみます。

 ↓wikipediaがよくまとまっているので参照してください。

 【根拠に基づいた医療】

 

 読めば分かりますが、正確には、

 

 「東洋医学には『エビデンスレベルの高い研究が多くない』」なんですね。

 『エビデンス(根拠)が無い』は明らかな誤りです。

 

 つーか、ちょっと考えれば分かりそうなもんで、指摘する方が恥ずかしい…。根拠が無いわけ無いでしょうが(笑)。

 そもそも、EBM:evidence-based medicine(根拠に基づいた医療)とは、ドイツ医学からアメリカ医学に主流が移る過程で出てきた考えです。日本では、ここ十数年前から盛んに言われるようになりました。

 

 wikipediaからの引用ですが、

「ドイツ医学の科学性は、自然科学と同様に、観察と帰納と実験によって経験的事実を支配する法則を客観的に厳密に人類が認識する学問としての医学である。これに対して、英米系の臨床重視の医学では、科学とは広く対象への認識であると解することにより医学を学問となし、一定の目的を達成する手段の認識として医学を一つの技術とみなす。」

 

 簡単に言うと、ドイツ医学は、どれだけ統計的結果があっても仕組みが解らないと高い評価を与えず、アメリカ医学は、仕組みがブラックボックスでも入力と出力に一定以上の普遍性と妥当性、再現性が認められれば、評価したんです。つまり、『経験則』に光を当てた。

 もっと乱暴に言うと、「理屈はええねん!どんだけ使えるか証拠を出してみい!」って事です(笑)。

 「根拠」と言うのは仕組みの事では無いんですね。仕組みは分からないが、信頼性のある事など世の中に沢山あります。

 生態系、経済みたいに、無数の仕組みが互いに関連しあって一つのユニットを成し、さらに流動性があって、開放系のシステム、人体の様なシステムは、入力と出力の観察から『帰納的推論』を重ねる方が活用しやすいのです。

 そう、実は「EBM」は、「東洋医学」にとって非常に有利な思想なんです。

 ただ、EBMは、ここ最近盛んに言われるようになった事、現代医学、それも日本が伝統的に依拠してきたドイツ医学では無く、アメリカ医学から提出された事、明治以降、東洋医学、鍼灸が日本の医学の中で置かれてきた位置など諸般の事情によって、エビデンスレベルの高い研究報告の集積が遅れているだけなのです。ですから、徐々にそれは解消されて行く事でしょう。

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