東洋医学って何だろう?その4

 

 前回、黄帝内経【素問】「異法方宜論篇」に書かれている、東洋医学のはじまりについて書きました。その続きです。

 

『中国大陸の北方は高原地帯で、寒冷の気候のため、日光は少なく、風は冷たく水は凍ります。住民は遊牧民で、テントで生活し、乳製品の摂取が多いのです。そのため、内臓が冷えやすく、寒さによって身体が腫れる病が生じます。そのため、灸療法が発達いたしました。』

『中国大陸の南方は、低地で、日差しが強く、草木がよく茂ります。湿地帯で土は柔らかく、水も豊富なので、じめじめしています。住民は酸味の果物を好んで食し、また、発酵食品が多いので、彼らの皮膚のキメは細かく、日焼けして赤い肌をしています。そのため、筋肉のヒキツレ、痛み、シビレが多く、その場合、細い針による治療が適切であります。そのため、針療法が発達いたしました。

『中国大陸の中央では、平坦な土地であります。湿度も丁度良く、豊かな土地で大抵のものはなんでも採れます。そのため、住民はなんでも食べる事が出来るので、あまり身体を動かして働きません。そのため、手足が萎えて冷え、頭がのぼせる病気や慢性化した発熱悪寒する病が多いのです。この場合は按摩療法や、導引療法が適切です。』

 

東方:砭石(手術療法)

西方:湯液(薬物療法)

南方:鍼

北方:灸

中央:按摩、導引(運動療法)

 

まとめると、このようになります。

 東洋医学や東洋哲学の起源について、しばしば「農耕民族の自然観察が~」と疑問の余地も無いように語られます。

 しかし、この「異法方宜論篇』を読んだだけで、そのような単純なモノでは無い事が分かります。

 むしろ、

・東洋医学で使用される道具の携帯性

・灸(もぐさ)という治療法

・湯液(薬)の素材が栽培や畜産よりも、山海での採取による素材が圧倒的な種類に上ること

・湯液(薬)の起源に関する「神農本草経」の記載

等だけでも、遊牧民族や狩猟民族の関与の強さが推察されます。

 

 さらに、解剖学的「カタチ」による人体の理解では無く、「臓腑」、「経絡」という機能的ネットワークによる人体観は、定住型の国家観を持つ民族のそれと捉えるには、大いに違和感を覚えます。

 確かに、先行する周から徐々に整理、体系化し、漢で一定の確立を見たのは間違いないでしょうが、発祥は少なくとも漢字の起源、甲骨文字が現れた殷以前に遡るものと考えられます。

 現存する唐の王冰編纂(762年)の黄帝内経の中に、「原」黄帝内経を探る様に学ぶとそのように感じざるを得ません。

 

 

大阪市都島区都島本通2-11-8アベニール1F
鍼灸・整骨 杏総合治療所
TEL/FAX 06-6925-2323

杏 総合治療所

〒534-0021

大阪市都島区都島本通2-11-8アベニール1F

TEL/FAX:06-6925-2323

 

 ※来院前には必ず、

【施術をお断りする場合】

をご覧下さい。

  お互いに時間と費用の無駄を避けましょう。

医療関連ニュース解説・評論、治療所の日常など

小児鍼の説明など

治療の体験談、感想など

研修制度利用者の感想など

サイト内検索 杏索an's search

お知らせ

ホーム
ホーム

このHPは、杏 総合治療所に通院中の患者さん、これから来院される方の為の参考ページです。

不特定多数の方を対象としておりません。

そのため、必要情報が無いというお問い合わせには対応しかねますのでご了承ください。