くらしナビ・ライフスタイル:湿布薬に重篤な副作用

 古い記事ですが、知らない方も多いのでご紹介致します。


 医師から処方される医療用医薬品で、打撲や捻挫の治療に一般的に使われている湿布薬「ケトプロフェン貼付(ちょうふ)剤」に肌が腫れる副作用が出ることが ある。皮膚に残った成分が紫外線に反応すると「光線過敏症」を発症するためだ。全身に腫れが広がる重篤な症例も国に報告されており、皮膚科医らは副作用の 周知徹底を訴えている。

●紫外線当たり炎症

 愛知県内の女性会社員(26)は今年6月中旬の晩、打撲した左足首などに、知人からもらった湿布を貼った。翌朝に剥がしたものの夕方かゆみを感じ、見ると患部が湿布薬の形に四角く立体的に腫れ上がっていた。2週間ほどたつと、腫れは腕や顔にも広がった。

 女性が病院を受診したところ「光線過敏症」と診断された。紫外線に敏感になり、日光に当たると患部にかぶれやかゆみなどの症状が出た。皮膚に染みこんだ薬の成分と紫外線が反応して生成された物質が、免疫に反応して炎症を引き起こすためだ。

 重い皮膚炎に使用されるステロイド薬の点滴を受けた。「頭の重い日が続き、腫れた顔を見るのが怖かった。一生このままだったらと泣きました」と振り返る。

 その後、外出時は長袖のシャツやタイツ、サングラスで紫外線を避けて生活し、腫れは引いた。しかし約1週間後に、日光を数分間浴びてしまうと、腫 れが全身で再発した。その後も数回、再発を繰り返し、1週間の検査入院も余儀なくされた。「まさか湿布薬でつらい目に遭うとは思わなかった」。発症から半 年近くたった今は症状は落ち着いてきているが「今後症状が出ないといえるのか」「来年の夏はどうなるのか」と不安な日々を過ごしている。

 ●長期の治療必要

 千葉県大網白里市の元プロサーファー、大江なぎささん(41)は2010年、打撲した左手小指に湿布薬を貼ったところ、患部に5円玉大の水ぶくれ ができた。痛みも強かったという。医師から特定の成分(オクトクリレンなど)を含む薬や化粧品、日焼け止めは生涯にわたって使用できないと告げられた。

 この湿布薬は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で「モーラステープ」などの名称で流通しているが、主に医師の処方箋がなければ薬局で購入できない。販売元の製薬会社も湿布薬の包装に「貼付部を紫外線に当てないでください」と注意書きを入れている。

 しかし、皮膚科医らは、患者が紫外線に注意しなかったり、湿布薬を家族や友人に気軽に譲り渡したりすることが多いとみている。カネボウ化粧品の美 白化粧品による白斑被害問題などに取り組んでいる藤田保健衛生大の松永佳世子教授は「皮膚から薬の成分が抜けるには半年ほどかかり、一度光線過敏症になれ ば長期の治療を余儀なくされる場合がある」と注意を呼び掛ける。

 ●半分が光線過敏症

 独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」(PMDA)の報告書などによると、ケトプロフェンはフランスの製薬会社が開発。日本では1986年から 外用剤が販売され、医療用医薬品の湿布薬の販売シェアは5割を占めている。PMDAの調べでは、86年から10年5月までの間、国内の皮膚障害での副作用 報告は4252例あり、このうち光線過敏症は2028例で48%を占め、入院が必要になるなど重篤な症状は47例だった。

 フランスでは光線過敏症の重篤な症例が多数報告され、過去に安全対策が実施されているにもかかわらず減少がみられないとして、一時回収措置が発表されたこともある。

 湿布薬の安全性を検討した厚生労働省の薬事・食品衛生審議会安全対策調査会(10年10月)で、参考人出席した医師は、副作用の件数について「ここで挙げられている数のレベルではない」と述べ、光線過敏症の患者は調査よりも多いとの見方を示した。

 皮膚科医によると、副作用は年齢に関係なく、アレルギー体質でない人も発症する。胎児への副作用が確認されたとして、今年に入り厚労省が妊娠後期の女性が使用しないよう注意喚起した。

 かぶれに詳しい昭和大藤が丘病院(横浜市青葉区)の中田土起丈(ときお)准教授は「湿布薬による光線過敏症は一般的にあまり知られていないこと が、副作用を引き起こす原因の一つだ。発症しても湿布薬との因果関係に気が付かず、より悪化させる事例もある。異常が出た場合は皮膚科などで診察を受ける ことが必要だ」と話している。【垂水友里香】

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 ◇副作用を発症しないための注意点

・腕や足、首などに処方された場合は患部を遮光し、使用をやめた後も1カ月ぐらいは日光を避ける

・使用中や直後は、光線過敏症を誘発する可能性がある特定の成分(オクトクリレンなど)を含む化粧品や日焼け止めを使用しない

・薬は余っても人に譲らず、破棄する


元記事:毎日新聞2014.11.27

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